「スマホ代、実は毎月いくら払っているのかよく分からない」——診察に来られる60代・70代の飼い主さんから、そんな話を聞くことがあります。結論から言うと、多くの方は今より確実に安くできますし、手続きも思っているほど難しくありません。この記事では、月の料金を2,000円台まで見直すための考え方と手順を、順を追ってご説明します。
私は獣医師として日々診察をしていますが、待合室や診察の合間に、スマホの話になることが意外とあります。専門家というわけではありませんが、家族の乗り換えを通じて分かったことを、同じように迷っている方に向けてまとめてみました。
まずは今の料金を確認する
見直しの第一歩は、毎月の請求額を実際に確認することです。大手キャリアのプランをそのまま使い続けていると、月6,000円前後かかっているケースが少なくありません。これに対して、いわゆる「格安SIM(大手より安い料金で使える通信サービス)」に乗り換えると、月2,000円以下になることも珍しくないのです。
プランや使い方によっては、大手キャリアと格安SIMの料金差が月5,000円以上になるケースもあります。まずは自分が「毎月いくら払っているか」を請求書やアプリで確認するところから始めてください。
自分に必要な「データ量」を見極める
次に大事なのは、自分が毎月どれくらいデータ通信(インターネットの利用量)を使っているかを知ることです。スマホの設定画面に「データ使用量」を確認できる項目があるので、過去数か月分をチェックしてみてください。
自宅や娘さん・息子さんの家でWi-Fi(無線でインターネットにつながる設備)を使うことが多く、外出先ではLINEや電話、たまに調べもの程度という方は、実は毎月3GB前後で足りていることがほとんどです。この場合、格安SIMなら月1,000円前後に抑えられる可能性があります。動画をよく見る、外出先で地図やカーナビ代わりに使うことが多い方は、もう少し容量の大きいプランを選ぶ必要があります。
60代向けの料金プラン比較【2026年8月時点】
ここでは、比較的分かりやすく、60代の方向けの割引や配慮があるプランをいくつか紹介します。金額はすべて2026年8月時点・税込です。
| 会社・プラン | データ量 | 月額 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 楽天モバイル Rakuten最強プラン |
3GBまで | 1,078円 | 3GB超〜20GBは2,178円、20GB超は3,278円が上限 |
| IIJmio みおふぉんプラン |
2GB | 850円 | 使う量が少なめの人向け |
| イオンモバイル やさしいプランS |
3GB | 858円 | 60歳以上限定。0.2GB〜10GBまで11段階から選べる |
楽天モバイルには、65歳以上を対象にした「最強シニアプログラム」もあり、対象サービスの利用でポイント還元を受けられます。イオンモバイルの「やさしいプラン」は60歳以上限定のプランで、通話が多い方向けのオプション「イオンでんわフルかけ放題」(通常月1,650円)が、60歳以上は440円引きの1,210円で使えます。
通話まわりの60代向け割引
データ量だけでなく、通話をよく使う方は「通話し放題オプション」の割引にも注目してください。
- UQモバイル「60歳以上通話割」……通話放題オプションが通常月1,980円のところ、月880円(1,100円引き)に。あわせて通常月220円の「メールサービス」が永年無料になります
- ワイモバイル……60歳以上は、24時間国内通話かけ放題の「通話放題」が毎月1,100円引きになります
電話をよく使う方は、基本料金の安さだけでなく、こうした通話オプションの割引も含めて比較するのがポイントです。より幅広い会社を含めて料金を比べたい方は、格安SIMの比較記事もあわせてご覧ください。
乗り換えの手順(MNPワンストップ方式)
「乗り換えの手続きが難しそう」という不安をお持ちの方は多いと思いますが、2026年時点では、以前よりずっと簡単になっています。
電話番号をそのまま新しい会社に引き継ぐことを「MNP(携帯電話番号ポータビリティ)」と呼びますが、現在は「MNPワンストップ方式」という仕組みが整っています。これを使うと、乗り換え前に予約番号を取得する手間も、今使っている会社への連絡も不要です。乗り換え先のウェブサイトから申し込むだけで、番号の引き継ぎ手続きが完了します。ただし、この方式はウェブでの申し込みに限られます。
対応している主な事業者は、NTTドコモ、au、ソフトバンク、ahamo、UQモバイル、povo、ワイモバイル、LINEMO、日本通信SIM、mineo、IIJmio、NUROモバイル、イオンモバイル、BIGLOBEモバイルなどです。1点だけ注意したいのは、楽天モバイルです。ウェブでの申し込みではワンストップ方式が使えますが、店舗(ショップ)での手続きではこの方式は使えません。店舗で相談したい場合は、その点を踏まえておくとよいでしょう。
つまずきやすいポイント
乗り換えの前に、確認しておきたい点が一つあります。それは「SIMロック」です。SIMロックとは、今使っているスマホを他の会社の通信サービスで使えないように制限する仕組みのことです。
2021年10月以降に購入した端末であれば、原則としてそのまま別の会社に乗り換えて使うことができます。それより前に購入した端末を使い続けている場合は、乗り換え前にSIMロックの解除が必要になることがあるので、事前に確認しておくと安心です。確認方法が分からない場合は、今使っている会社に問い合わせるか、詳しいご家族に一緒に見てもらうとスムーズです。
また、料金プランや割引の内容は、時期によって変更されることがあります。この記事の金額はあくまで2026年8月時点のものとして参考にしていただき、実際に申し込む前には、必ず各社の公式サイトで最新の内容を確認してください。
まとめ
この記事のまとめ
- ✓ 大手キャリアの月6,000円前後の料金が、格安SIMなら月2,000円以下になることも珍しくない
- ✓ まずはスマホの設定画面で「毎月のデータ使用量」を確認し、必要な容量を見極める
- ✓ 楽天モバイル・IIJmio・イオンモバイルなど、60代向けの割引があるプランを比較する
- ✓ MNPワンストップ方式なら予約番号の取得も連絡も不要。ただしウェブ申し込み限定
スマホ料金は、一度見直してしまえば、その後は毎月ずっと差額が続いていきます。難しく感じるかもしれませんが、確認することは「今の料金」「必要なデータ量」「対応事業者かどうか」の3つだけです。まずは請求書を確認するところから、少しずつ進めてみてください。
※記事内の料金・割引内容は2026年8月時点のものです。プラン内容や割引条件は各社の都合により変更されることがあります。申し込み前には、必ず各社の公式サイトで最新の内容をご確認ください。